Q&A集
財布のお手入れのために保革クリームを塗る際、具体的に財布のどの部分から塗り始めるのが良いですか?理由も教えてください。
まずは 目立たない場所から塗ることが一番です。 保革クリームをつけすぎてしまった時に 取り返しがつかないことが多いので 目立たない場所で試します。 素材や色味や好みでも 変わりますが、 薄い色の素材は 角や四隅から真ん中に向けて円を描くように塗り込んでいくのがおすすめです。 好みもありますが 真ん中にムラ感が あるのが好きな方は 真ん中から 角や四隅に向けて塗り広げていくと味わいのある革の表情が出やすいです。 濃い色の素材は 極端につけすぎない限りは ムラなく均一に伸ばせれば 特に問題はございませんが、塗り漏れ、塗り忘れ防止のため、 1面を3~6と 小さい範囲で小分けにして塗る方法と 革地が厚いものであれば2重に塗り込む方法とあります。 大切にするお気持ちも大事ですが、過度に塗りすぎると 革が柔らかくなりすぎて傷つきやすくなったり、カビが生えやすくなったり 色が落ちたりすることもあるので、よく手で触るものは特にクリームの塗りすぎにご注意ください。
革靴を洗うと、水や洗剤によって型崩れしたり縮んだりしてしまうことはありませんか?型崩れや縮んでしまうのを防ぐ方法があれば教えてください。
革靴の詳細な 素材や洗剤の種類にもよりますが乾燥方法によっても 型崩れ、縮み、硬化などあります。洗いによって 型崩れや縮みを防ぐためには、シューキーパーや、詰め物などで防ぐことが可能です。 また、素材と洗剤の相性を間違えないこと、強い力を加えないこと、自然乾燥に努め 強制乾燥させないことです。 また、 ある程度乾燥した時点では シューキーパーや詰め物は外します。 型崩れや縮みを気にしすぎて カビの発生の原因になるためです。 洗いにご不安がある場合は 洗浄メニューのございます、お近くの修理屋さんへご相談くださいませ。
革・ムートン・スエードのブーツのお手入れで、注意すること、やってはいけないことがあれば教えてください。
いくつかございます。代表的なのは次の3点です。 一つ 丸洗い洗浄からの乾燥、特に急激な乾燥は革を硬化させます。 二つ、濡れた状態での革を強く押してしまうこと、押し型がついてしまいます。 三つ目、なかでも一番やってはいけないことは 瞬間接着剤での接着です。 革素材 自体を傷めてしまいます。瞬間接着剤で硬化した革は、しなりも粘りもなく、ただひび割れたり裂けてしまいます。 修理するためには ほとんどのケースでは 削り取るしかありません。 やっては、いけない理由の大半は いずれのケースも修理が困難になったり、革や素材を傷めてしまいその素材を利用しての修理が不能になるためです。 直したい お気持ちは大事ですが、あわてて修理して 失敗しないようにお気をつけ下さいませ。
スエード靴のカビは自分で落とせますか?また、自分で落とすことができる場合、落とす方法を教えて下さい。
できます。ただし、カビ跡まで ある場合は除去できません。 その場合は ブラッシング、除菌スプレー までがおすすめです。 カビがひどいときは 生ゴムやサンドペーパーで削る処置をする場合がございますが、判断を誤る場合もございますので 積極的にお勧めはできません。 同様に、スエード用の洗剤やクリーナーなどもございますが 生ゴムや、サンドペーパーの処置と同様に 判断を誤ると スエードの染料が過度に流れ落ちたり、シミになったりするので あまりおすすめできません。 カビ跡は 素材を破壊してしまっているので 毛足を整えて改善するか 染料がうまく入れば より改善できます。 基本的には お近くの専門の靴の修理屋さんへ相談されることをお勧めいたします。 また、カビの発生を防ぐためには 汚れや水滴を 定着させないことで防止できます。
革靴がひび割れてしまったのですが、プロに修理をお願いすれば新品のように滑らかな状態になりますか?
素材の交換をしない限りなりません。改善したり、目立たなくしたりの処置は可能です。 また、動きやすい場所の場合は ひび割れを改善しても すぐに また、ひび割れてしまうこともあるため 場所によっては お勧めできない場合もございます。
靴の臭いが気になるのですが、プロが教える臭いの取り方はありますか?
除去としては、丸洗いクリーニングがおすすめです。年に1回オフシーズンを設けて クリーニングされることがおすすめです。メンテナンスが 行き届いていたり、使用状況にもよって 2~3年に1回でもいい場合もございます。 あとは予防として 靴のローテーションと、シューキーパーの使用内側の湿気や除菌をするために 一日 履き終わったら除菌スプレーも有効です。除去する方法のように気づいたときの原因の解決も大切ですが、毎日使う場合などは ちょっとした毎日のメンテナンスが より重要な場合もございます。
革靴の表面についた傷の修繕をプロに頼むと、どのようなお直しをしてもらえますか?
傷を薄くする方法、着色して目立たなくする方法、傷を埋めて目立たなくする方法などもございますが、 どこの修理屋さんも基本手順に 大きな違いはございません。革の種類や状態にもよりますが、基本的にはサンドペーパーで傷を薄くします。 あとは、傷の場所や状態でも変わりますが、傷埋めなどのベース、革の整え、色つけ、オイル入れなどで より 目立たなくします。 良く動く場所は反対に 傷の修繕をしても すぐ傷んでしまうケースがあるので 場所によっても判断が変わる場合がございます。ちなみに、靴好きな方は、結構ご自身でされるケースもございます。
スニーカーの底のふち周りが剥がれてきたのですが、修理してもらえますか?また、日頃からできるお手入れで剥がれづらくなる方法があれば教えて下さい。
スニーカーの底のフチまわり?ラバーテープのことでしょうか?材料種類や取り扱いの有無にもよりますが、修理は可能です。デザインが変わってよければ代用品やリメイク加工させていただく場合もございます 。日ごろからお手入れされるとすればフチ周りの浮きを気づいたときにこまめに接着することです。ただし、通常の接着剤では着かないことも多いので 近くの靴の修理屋さんに持ち込まれることをお勧めいたします。ちなみに、絶対にやってはいけないことですが 瞬間接着剤での接着です。素材を硬化してしまうことで傷めるので、状態によっては 修理できなくなることが多いです。